$entityset
$method=entityset
を使って エンティティセットを作成 すると、それを後で再利用することができます。
使用可能なシンタックス
シンタックス | 例題 | 説明 |
---|---|---|
$entityset/{entitySetID} | /People/$entityset/0ANUMBER | 既存のエンティティセットを取得します |
$entityset/{entitySetID}?$operator...&$otherCollection | /Employee/$entityset/0ANUMBER?$logicOperator=AND &$otherCollection=C0ANUMBER | 既存エンティティセットの比較から新規エンティティセットを作成します |
$entityset/{entitySetID}
既存のエンティティセットを取得します(例: People/$entityset/0AF4679A5C394746BFEB68D2162A19FF
)
説明
このシンタックスを使って、定義されたエンティティセットに対してあらゆる操作を実行できます。
エンティティセットには (デフォルトの、または $timeout
で指定した) タイムリミットが設定されるため、$savedfilter
や $savedorderby
を使って、エンティティセットを作成する際に使用したフィルターや並べ替えの詳細を保存しておくこともできます。
4D Server のキャッシュに保存された既存のエンティティセットを取得する際に、次のいずれもエンティティセットに適用することができます: $expand
, $filter
, $orderby
, $skip
, $top/$limit
。
例題
エンティティセットを作成すると、データとともにエンティティセットIDが返されます。 このIDは次のように使います:
GET /rest/Employee/$entityset/9718A30BF61343C796345F3BE5B01CE7
$entityset/{entitySetID}?$operator...&$otherCollection
複数の既存エンティティセットに基づいて新たなエンティティセットを作成します。
引数 | 型 | 説明 |
---|---|---|
$operator | Text | 既存のエンティティセットに対して使用する論理演算子 |
$otherCollection | Text | エンティティセットID |
説明
$method=entityset
を使ってエンティティセット (エンティティセット#1) を作成したあとで、$entityset/\{entitySetID\}?$operator... &$otherCollection
シンタックスを使って新たなエンティティセットを作成できます。 このとき、$operator
に指定できる値は後述のとおりで、2つ目のエンティティセット (エンティティセット#2) は $otherCollection
プロパティに指定します。 2つのエンティティセットは同じデータクラスに属していなければなりません。
このリクエストの結果を格納するエンティティセットを作成する場合は、RESTリクエストの最後に $method=entityset
を追加します。
下記は、論理演算子の一覧です:
演算子 | 説明 |
---|---|
AND | 両方のエンティティセットに共通して含まれるエンティティのみを返します。 |
OR | 両エンティティセットのいずれか、あるいは両方に含まれているエンティティを返します。 |
EXCEPT | エンティティセット#1 から、エンティティセット#2にも含まれているエンティティを除外した残りを返します。 |
INTERSECT | 両方のエンティティセットに共通して含まれるエンティティがあれば true、なければ false を返します。 |
論理演算子の文字の大小は区別されないため、"AND" とも "and" とも書けます。
2つのエンティティセットを対象に論理演算子を使用した場合のベン図は下のとおりです。 赤く塗られた部分が返されるものです。
AND
OR
EXCEPT
シンタックスは次のとおりです:
GET /rest/dataClass/$entityset/entitySetID?$logicOperator=AND&$otherCollection=entitySetID
例題
次の例では AND論理演算子を使用するため、両方のエンティティセットに共通して含まれるエンティティが返されます:
GET /rest/Employee/$entityset/9718A30BF61343C796345F3BE5B01CE7?$logicOperator=AND&$otherCollection=C05A0D887C664D4DA1B38366DD21629B
2つのエンティティセットが交差するかどうかを確認するには、次のように書きます:
GET /rest/Employee/$entityset/9718A30BF61343C796345F3BE5B01CE7?$logicOperator=intersect&$otherCollection=C05A0D887C664D4DA1B38366DD21629B
共通のエンティティが存在する場合、このクエリは true を返します。 それ以外の場合は false を返します。
次の例では、2つのエンティティセットのいずれかあるいは両方に含まれているエンティティすべてを格納した新しいエンティティセットを作成します:
GET /rest/Employee/$entityset/9718A30BF61343C796345F3BE5B01CE7?$logicOperator=OR&$otherCollection=C05A0D887C664D4DA1B38366DD21629B&$method=entityset