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バージョン: 20

データエクスプローラー

データエクスプローラーは、プロジェクトのデータストアにあるデータを表示・クエリするための Webインターフェースを提供します。 このツールを使用すると、すべてのエンティティを簡単に照会し、属性値に基づいて検索・並べ替え・フィルターすることができます。 このツールは、開発プロセスのどの段階においても、データを管理し、問題を迅速に特定するのに役立ちます。

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アクセス設定

データエクスプローラーの設定や認証は WebAdmin Webサーバーコンポーネントに依存しています。

  • 設定: データエクスプローラーの設定は、WebAdmin Webサーバーの設定 を再利用します。
  • 認証: データエクスプローラーへのアクセスは、認証されたセッションユーザー が、"WebAdmin" 権限を持っている場合に許可されます。 データエクスプローラー のメニュー項目 (後述参照) からデータエクスプローラーにアクセスした場合、認証は自動的におこなわれます。

データエクスプローラーへのアクセスは、.setAdminProtection() 関数を使って無効化できます。

データエクスプローラーを開く

データエクスプローラーがクリックされると、必要に応じて WebAdmin Webサーバー が自動的に開始されます。

データエクスプローラーWebページに接続するには:

  • 4Dアプリケーションから (インターフェースあり):

    • Webエリアにデータエクスプローラーを表示した新しい 4Dウィンドウを開くには、レコード メニューから データエクスプローラー を選択するか、メインツールバーの データ ボタンをクリックします。
    • データエクスプローラーを外部ブラウザーで開くには、レコード メニューから "データエクスプローラーをブラウザーで開く" を選択するか、メインツールバーの データ ボタンを Alt キー (Windows) または Option キー (macOS) を押しながらクリックします。
  • 4D Server からは、ウインドウ メニューの データエクスプローラーをブラウザーで開く を選択します (データエクスプローラーは、外部ブラウザーでのみ開くことができます)。

  • ヘッドレス4Dアプリケーションを使用しているかどうかに関わらず、Webブラウザーを開いて次のアドレスを入力します:

IPaddress:HTTPPort/dataexplorer
または
IPaddress:HTTPSPort/dataexplorer

このコンテキストでは、サーバー上で WebAdmin セッションを開くために アクセスキー の入力を求められます。

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HTTPPort および HTTPSPort の値は、WebAdmin 設定内で定義されます。

データエクスプローラーの使用

データエクスプローラーでは、包括的でカスタマイズ可能なデータの表示に加えて、データの照会や並べ替えをおこなうことができます。

要件

データエクスプローラーは、以下の Webブラウザーをサポートしています。

  • Chrome
  • Safari
  • Edge
  • FireFox

データエクスプローラーを使用するための最小解像度は 1280x720 です。 推奨解像度は 1920x1080 です。

基本

データエクスプローラーは、ORDAマッピングルール に基づいて、ORDAデータモデルへの全体的なアクセスを提供します。

ページ下部のセレクターを使って、表示テーマを ダークモード に切り替えることができます。

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このページにはいくつかのエリアがあります:

  • 左側には データクラスエリア属性エリア があり、表示するデータクラスおよび属性を選択できます。 属性は、ストラクチャーにおける作成順にしたがって並べられます。 プライマリーキーおよびインデックス付きの属性には、専用アイコンが表示されます。 表示されているデータクラス名と属性名のリストは、それぞれの検索エリアを使ってフィルターできます。 alt-text

  • 中央部には、検索エリアデータグリッド (選択されたデータクラスのエンティティのリスト) があります。 グリッドの各列は、データストアの属性を表します。

    • デフォルトでは、すべてのエンティティが表示されます。 検索エリアを使用して、表示されるエンティティをフィルターできます。 2つのクエリモードがあります: 属性に基づくクエリ (デフォルト)、および 式による高度なクエリ です。 対応するボタンをクリックして、クエリモードを選択します (X ボタンは、クエリエリアをリセットして、フィルターを停止します)。 alt-text
    • 選択されたデータクラスの名前は、データグリッドの上にタブとして追加されます。 これらのタブを使って、選択されたデータクラスを切り替えることができます。 参照されているデータクラスを削除するには、データクラス名の右に表示される "削除" アイコンをクリックします。
    • 左側の属性のチェックを外すことで、表示されている列数を減らせます。 また、ドラッグ&ドロップでデータグリッドの列の位置を入れ替えることができます。 列のヘッダーをクリックすると、値に応じて エンティティを並べ替える ことができます (可能な場合)。
    • 処理に時間がかかる場合は、進捗バーが表示されます。 赤いボタンをクリックすると、いつでも実行中の処理を停止できます:
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  • 右側には 詳細エリア があり、選択されているエンティティおよび リレートデータ (あれば) の属性値が表示されます。 エリア下部にある First / Previous / Next / Last のリンクをクリックすることで、データクラスのエンティティ間を移動することができます。

    • すべての属性タイプが表示されます (画像、オブジェクト (json で表現) や、計算属性エイリアス属性 も含む)。
    • リレートデータ (N対1 および 1対Nリレーション) は、展開/折りたたみ可能なエリアで表示できます:
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    • 右側のエリアでリレート属性名を Ctrl+Click (Windows) または Command+Click (macOS) すると、その属性値がフローティングエリアに表示されます:
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データの更新

データベース側で、ORDAモデルやデータが変更された場合 (テーブルの追加、レコードの編集・削除など)、F5キーなどでデータエクスプローラーのページをブラウザーで更新するだけで、変更が反映されます。

エンティティの並べ替え

表示されているエンティティのリストを、属性値に応じて並べ替えることができます。 並べ替えには、ピクチャーとオブジェクトを除くすべての属性を使用できます。

  • 列のヘッダーをクリックすると、その列の属性値に応じてエンティティを並べ替えます。 デフォルトでは、昇順でソートされます。 2回クリックすると、降順でソートされます。 並べ替えの基準となる列には小さなアイコンが付き、属性名が イタリック で表示されます。

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  • 属性を基準に複数のレベルでソートできます。 たとえば、従業員を都市別にソートした後、給与別にソートすることができます。 これには、Shift キーを押しながら、ソート基準とする各列のヘッダーを順にクリックします。

属性に基づくクエリ

このモードでは、データグリッドの属性名の上のエリアに検索 (または除外) する値を入力して、エンティティをフィルターします。 1つまたは複数の属性でフィルター可能です。 入力すると、エンティティリストは自動的に更新されます。

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複数の属性を指定した場合は、自動的に AND が適用されます。 たとえば次のフィルターでは、firstname 属性が "flo" で始まり、salary 属性値が > 50000であるエンティティが表示されます:

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X ボタンは入力された属性値を削除し、フィルターを停止します。

属性のデータ型に応じて、さまざまな演算子やクエリオプションが利用できます。

ピクチャーやオブジェクト属性はフィルターできません。

比較演算子

数値、日付、時間型の属性では、デフォルトで "=" 演算子が選択されています。 ただし、演算子のリストから別の演算子を選択することができます ("=" アイコンをクリックするとリストが表示されます)。

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日付

日付型属性では、ピッカーを使って日付を入力することができます (日付エリアをクリックするとカレンダーが表示されます)。

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ブール

ブール型の属性エリアをクリックすると、true/false 値だけでなく null/not null 値でもフィルターすることができます。

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  • null は、その属性値が定義されていないことを示します。
  • not null は、属性値が定義されていることを示します (つまり、true または false)。

テキスト

テキストフィルターは、文字の大小を区別しません (a = A)。

フィルターは "~で始まる" タイプです。 たとえば、"Jim" と入力すると、"Jim" と "Jimmy" が表示されます。

ワイルドカード文字 (@) を使って、1つ以上の開始文字を置き換えることもできます。 例:

フィルター文字列検出結果
Bel"Bel" で始まるすべての値
@do"do" を含むすべての値
Bel@do"Bel" で始まり、"do" を含むすべての値

"完全一致" のような、より詳細なクエリを作成するには、高度なクエリ機能を使用する必要があります。

式による高度なクエリ

このオプションを選択すると、エンティティリストの上にクエリエリアが表示され、コンテンツのフィルターに使用する任意の式を入力することができます。

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属性クエリでは利用できない高度なクエリを入力することができます。 たとえば、firstname 属性に "Jim" が含まれ、"Jimmy" が含まれていないエンティティを探すには、次のように記述します:

firstname=="Jim"

query() 関数の説明 にある ORDA クエリ式を利用することができますが、次の制限および相違点があります:

  • セキュリティ上、eval() を使った式を実行することはできません。
  • プレースホルダーは使用できません。値の指定された クエリ文字列 を使用しなくてはなりません。
  • スペース文字を含む文字列値は、二重引用符 ("") で囲む必要があります。

たとえば、Employee データクラスの場合に、次のように記述できます:

firstname = "Marie Sophie" AND manager.lastname = "@th"

queryPlanqueryPath を両方表示するには v アイコンをクリックします。 このエリアでは、サブクエリのブロックにカーソルを合わせると、サブクエリごとの詳細情報が表示されます。

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クエリエリアで右クリックすると、以前の有効なクエリが表示されます:

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