チェックボックス
チェックボックスはボタンの一種で、バイナリ (true-false) データの入力や表示をおこないます。 基本的に、チェックボックスの状態は選択または未選択のいずれかになりますが、3つめの状態 を定義することもできます。
チェックボックスは、メソッドまたは 標準アクション を使って管理します。 チェックボックスが選択されると、チェックボックスに割り当てられたメソッドが実行されます。 他のボタンと同じように、フォームが初めて開かれると、チェックボックスの変数は 0 に初期化されます。
チェックボックスは小さな四角形の右側にテキストを表示します。 このテキストはチェックボックスの タイトル プロパティで設定します。 タイトルには、XLIFF参照を入れることもできます (付録 B: XLIFFアーキテクチャー 参照)。
チェックボックスの使用
チェックボックスには整数型またはブール型の 変数あるいは式 を設定することができます。
- 整数型: チェックボックスが選択されると、変数の値は 1 になります。 チェックボックスが選択されていない場合の値は 0 です。 チェックボックスが 3番目の状態 (後述参照) のとき、変数値は 2 になります。
- ブール型: チェックボックスが 選択されると、変数の値は
true
になります。 チェックボックスが選択されていない場合の値はFalse
です。
フォーム上のすべてのチェックボックスは選択/未選択のいずれかの状態にすることができます。 チェックボックスを複数使用することで、複数の候補を同時に選択できるようになります。
スリーステートチェックボックス
ボタンスタイル が 通常 および フラット タイプのチェックボックスは 3番目の状態を受け入れます。 この 3番目の状態は中間的な状態であり、一般的には表示のために用いられます。 たとえば、選択されたオブジェクトが複数あるうち、一部のオブジェクトにのみ特定のプロパティが存在することを表すのに使用されます。
この 3番目の状態を有効にするには スリーステート プロパティを選択します。
このプロパティは、数値型の 変数あるいは式 に関連付けられた通常およびフラットスタイルのチェックボックスに対してのみ使用できます。ブール型のチェックボックスは スリーステート プロパティを利用することができません (ブール式には中間状態が存在しません)。
チェックボックスが 3番目の状態になると、チェックボックスに関連付けられた変数は値2を返します。
スリーステートチェックボックスは入力モードにおいて、チェックなし / チェック / 中間状態 / チェックなし、という順に状態表示を切り替えます。 一般的にこの中間状態は入力モードではあまり役に立たないため、2という値になった場合は、コード上で変数の値を強制的に 0 に設定し、チェックされた状態からチェックなしの状態へ直接移行します。
標準アクションの使用
チェックボックスに 標準アクション を割 り当てることで、テキストエリアの属性を管理することができます。 たとえば、fontBold
標準アクションを選択すると、ランタイムにおいてそのチェックボックスは、カレントエリア内で選択されたテキストの "bold" 属性を管理します。
true/false ステータスで表すことのできるアクション ("checkable" アクション) のみがサポートされます:
サポートされるアクション | 使用条件 (あれば) |
---|---|
avoidPageBreakInsideEnabled | 4D Write Proエリアのみ |
fontItalic | |
fontBold | |
fontLinethrough | |
fontSubscript | 4D Write Proエリアのみ |
fontSuperscript | 4D Write Proエリアのみ |
fontUnderline | |
font/showDialog | macOS のみ |
htmlWYSIWIGEnabled | 4D Write Proエリアのみ |
section/differentFirstPage | 4D Write Proエリアのみ |
section/differentLeftRightPages | 4D Write Proエリアのみ |
spell/autoCorrectionEnabled | |
spell/autoDashSubstitutionsEnabled | macOS のみ |
spell/autoLanguageEnabled | macOS のみ |
spell/autoQuoteSubstitutionsEnabled | macOS のみ |
spell/autoSubstitutionsEnabled | |
spell/enabled | |
spell/grammarEnabled | macOS のみ |
spell/showDialog | macOS のみ |
spell/visibleSubstitutions | |
visibleBackground | 4D Write Proエリアのみ |
visibleFooters | 4D Write Proエリアのみ |
visibleHeaders | 4D Write Proエリアのみ |
visibleHiddenChars | 4D Write Proエリアのみ |
visibleHorizontalRuler | 4D Write Proエリアのみ |
visiblePageFrames | 4D Write Proエリアのみ |
visibleReferences | |
widowAndOrphanControlEnabled | 4D Write Proエリアのみ |
これらのアクションについての詳細は、標準アクション の章を参照してください。
チェックボックスのボタンスタイル
チェックボックスの ボタンスタイルは、チェックボックスの外観を制御すると同時に、提供されるプロパティをも決定します。 チェックボックスには、あらかじめ定義されたスタイルを割り当てることができます。 これらのプロパティや動作を組み合わせることで、多数のバリエーションが得られます。
スタイルによって 提供されるプロパティ は異なりますが、大多数のチェックボックスは 構造上 同じです。 違いは、関連づけられた変数の処理にあります。
次の既定スタイルが提供されています:
通常
通常スタイルのチェックボックスは、標準的なシステムチェックボックス (四角形にタイトルが付いたもの) です。
JSON 例:
"myCheckBox": {
"type": "checkbox",
"style":"regular",
"text": "Cancel",
"action": "Cancel",
"left": 60,
"top": 160,
"width": 100,
"height": 20
"dataSourceTypeHint":"boolean"
}
フラット
フラットスタイルのチェックボックスでは、装飾が最小限に抑えられています。 このグラフィック的特性により、フラットスタイルは印刷フォームでの使用に適しています。
JSON 例:
"myCheckBox": {
"type": "checkbox",
"style":"flat",
"text": "Cancel",
"action": "cancel",
"left": 60,
"top": 160,
"width": 100,
"height": 20
}