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バージョン: 20 R7 BETA

LISTBOX Get property

LISTBOX Get property ( {* ;} object ; property ) -> 戻り値

引数説明
*演算子指定時, objectはオブジェクト名 (文字列) 省略時, objectは変数
objectanyオブジェクト名 (* 指定時) または 変数 (* 省略時)
propertyInteger値を取得したいプロパティ
戻り値Integer, Text現在値

このコマンドはスレッドセーフではないため、プリエンプティブなコードには使えません。

説明

LISTBOX Get propertyコマンドは、引数objectおよび * で指定されたリストボックスまたはカラムについて、property の値を返します。

オプションの引数 * を渡すことにより、object引数がオブジェクト名(文字列)であることを示します。この引数を渡さない場合、object引数が変数であることを示します。この場合、文字列ではなく変数参照を指定します。オブジェクト名についての詳細はオブジェクトプロパティを参照してください。

注: objectおよび * で指定されたリストボックスまたはカラムが存在しない場合には、LISTBOX Get propertyコマンドはプロパティの種類により -1 (数値の場合) または空文字列 (文字列の場合) を返します。

引数 property には、取得しようとするプロパティを表す定数を渡します。この引数には値またはList Boxテーマの次の定数のいずれかを使用することができます:

定数コメント
lk allow wordwrap14ワードラッププロパティ
適用対象: カラム*
取り得る値:
lk no (0)lk yes (1)
lk auto row height31配列型リストボックス用の自動行高プロパティ
適用可能: リストボックスあるいはカラム
取りうる値: lk no (0) lk yes (1)
lk background color expression22レコードセレクション型、コレクションあるいはエンティティセレクション型リストボックスの背景色式 プロパティ
適用対象: リストボックスあるいはカラム
lk cell horizontal padding36セルの水平方向パディング(ピクセル単位、左パディングと右パディングとも同値)
適用対象: リストボックス、カラム、ヘッダー、フッター
lk cell vertical padding37セルの垂直方向パディング(ピクセル単位、上パディングと下パディングとも同値)
適用対象: リストボックス、カラム、ヘッダー、フッター
lk column max width26最大幅プロパティ
適用先: カラム*
lk column min width25最小幅プロパティ
適用対象: カラム*
lk column resizable15リサイズ可プロパティ
適用対象: カラム*
取り得る値:
lk no (0)lk yes (1)
lk detail form name19セレクション型リストボックスの詳細フォーム名
適用対象: リストボックス
lk display footer80 = 非表示
1 = 表示
lk display header00=非表示,
1=表示
lk display type21数値カラムに対しての表示タイププロパティ
適用対象: カラム*
取り得る値:**
**lk numeric format (0): 値を数値フォーマットで表示lk three states checkbox (1): 値を3ステートチェックボックスとして表示
lk double click on row18セレクション型リストボックスの行をダブルクリックプロパティ
適用対象: リストボックス
取り得る値:**
**lk do nothing (0): どの自動アクションもトリガーしないlk edit record (1): 対応するレコードを読み書き可能モードで表示lk display record (2): 対応するレコードを読み込みのみモードで表示
lk extra rows13余分な空白行を隠すプロパティ
適用対象: リストボックス
取り得る値:**
**lk display (0)lk hide (1)
lk font color expression23レコードセレクション型、コレクションあるいはエンティティセレクション型リストボックスのフォントカラー式プロパティ
適用対象: リストボックスあるいはカラム
lk font style expression24レコードセレクション型、コレクションあるいはエンティティセレクション型リストボックスのスタイル式プロパティ
適用対象: リストボックスあるいはカラム
lk hide selection highlight16セレクションハイライトを非表示プロパティ
適用対象: リストボックス
取り得る値:**
**lk no (0)lk yes (1)
lk highlight set27セレクション型リストボックスのセットをハイライトプロパティ
適用対象: リストボックス
lk hor scrollbar height3高さ (ピクセル)
lk movable rows35配列型リストボックスの移動可能行プロパティ
適用可能: リストボックス(ただし階層モードは除く)
取りうる値: lk no (0): 行はランタイムで移動できない lk yes (1): 行はランタイムで移動可能(デフォルト)
lk multi style30マルチスタイルのプロパティ
適用対象: カラム*
取り得る値:
lk no (0)lk yes (1)
lk named selection28セレクション型リストボックスの命名セレクションプロパティ
適用対象: リストボックス
lk resizing mode11カラムの自動リサイズプロパティ
適用対象: リストボックス
取り得る値:
lk manual (0)lk automatic (2)
lk row height unit17行の高さプロパティの単位
適用対象: リストボックス
取り得る値:**
**lk lines (1)
lk pixels (0)
lk selection mode10選択モードプロパティ
適用対象: リストボックス
取り得る値:**
**lk none (0)
lk single (1)
lk multiple (2)
lk single click edit29シングルクリック編集プロパティ
適応対象: リストボックス
取り得る値:
lk no (0)lk yes (1)
lk sortable20ソート可プロパティ
適応対象: リストボックス
取り得る値:**
**lk no (0)lk yes (1)
lk truncate12エリプシスで省略プロパティ
適応対象: リストボックスあるいはカラム
取り得る値:**
**lk without ellipsis (0)lk with ellipsis (1)
lk ver scrollbar width5幅 (ピクセル)

注: *印が付いているプロパティはリストボックスカラム専用のものです。このプロパティ群の定数をリストボックスとともに引数として受け渡すと、LISTBOX Get property は property に指定したプロパティの種類に応じて -1、あるいは空文字列を返します。

有効な値を取得できなかった場合、LISTBOX Get property は -1 または空文字列を返しますが、エラーは生成されません。具体的には次の場合が該当します:

  • property に受け渡した定数が存在しない
  • property に受け渡した定数が指定のリストボックスおよびカラムに提供されていないプロパティである
    例: lk font color expression を配列型リストボックスと一緒に指定した場合
  • property に受け渡した定数が指定オブジェクトを対象としていない
    例: カラム専用の定数をリストボックスと一緒に指定したり、逆にリストボックス用の定数をカラムとともに指定したりした場合 (上述の*印に関する注記参照)

戻り値は一つのカラムについてのみ返されます。例えば、"@" 記号を利用して複数の類似した名称を持つカラムを一括で指定しようとしても、LISTBOX Get property は最初に条件に合致したカラムについてのみ、値を返します。そのため、この戻り値は信頼できるものではありません。

注:

  • 定数 lk display footer および lk display header はフォーム上のリストボックスエリアの実サイズを計算するのに便利です。
  • 定数 _o_lk hor scrollbar positionおよび _o_lk ver scrollbar position を使用すると、LISTBOX Get propertyコマンドは、スクロールカーソルの起点からの相対位置を (つまり、ウィンドウの隠された部分のサイズを) ピクセル単位で返します。デフォルトの位置では、0となります。例えば、行の高さの情報と組み合わせることで、リストボックスに表示されたコンテンツを見つけることができます。ただし、これらの定数は廃止されており、より便利な OBJECT GET SCROLL POSITION コマンドに置き換えることができます。
  • フッターが表示されている場合、ステートメント LISTBOX Get property(vLB;_o_lk footer height) は LISTBOX Get footers height コマンドと同じ値を返します。しかし、フッターが表示されていない場合には、LISTBOX Get property は0を返し、LISTBOX Get footers height はフッターの高さの理論値を返します。

例題 1

"MyListbox"というリストボックスがあったとき、以下のステートメントを実行すると:

 $Value:=LISTBOX Get property(*;"MyListbox";lk selection mode) // 返された値は選択モードを表示

この場合、返される値は複数行が選択可能かどうかを表します。

例題 2

"MyListbox"というリストボックスがある場合、以下のステートメントを実行すると:

 $resizable:=LISTBOX Get property(*;"MyListbox";lk column resizable)

LISTBOX Get property は-1を返します。なぜならlk column resizable プロパティはカラムに適用される一方で、引数として渡されたのはリストボックスだからです。

参照

LISTBOX SET GRID
LISTBOX SET PROPERTY
OBJECT SET SCROLLBAR