Open datastore
履歴
リリース | 内容 |
---|---|
20 R6 | Qodly インスタンスへのアクセスをサポート |
20 R4 | 新しい passwordAlgorithm プロパティ |
18 | 追加 |
Open datastore( connectionInfo : Object ; localID : Text ) : cs.DataStore
引数 | 型 | 説明 | |
---|---|---|---|
connectionInfo | Object | → | リモートデータストアへの接続に使用する接続プロパティ |
localID | Text | → | ローカルアプリケーション内で、開かれたデータストアに対して割り当てる ID (必須) |
戻り値 | cs.DataStore | ← | データストアオブジェクト |
説明
Open datastore
コマンドは、
connectionInfo 引数が指定するリモートデータストアにアプリケーションを接続します。戻り値は、localID ローカルエイリアスに紐づけられた cs.DataStore
オブジェクトです。
以下のリモートデータストアが、このコマンドでサポートされています:
データストアの種類 | 説明 |
---|---|
リモート4Dアプリケーション | 次の条件を満たし、リモートデータストアとして利用可能な 4Dアプリケーション: |
Qodly アプリケーション | 定義されたロールに関連付けられた有効な APIキー と APIエンドポイント が提供されている Qodly Serverアプリケーション。 connectionInfo オブジェクトの api-key プロパティを使って APIキーを渡す必要があります。 その後、そのロールに付与された権限の範囲で、返されたデータストアオブジェクトを操作できます。 |
Open datastore
のリクエストは 4D REST API に依存し、リモートの 4D Server上で接続を開くにあたって、4D クライアントライセンスが必要な場合があります。 選択したカレントユーザーログインモードに応じて認証を構成する方法については、ユーザーログインモードのセクション を参照ください。
connectionInfo には、接続したいリモートデータストアの詳細を格納したオブジェクトを渡します。 オブジェクトは以下のプロパティを格納することができます (hostname を除き、すべてのプロパティは任意です):
プロパティ | 型 | リモート4Dアプリケーション | Qodly アプリケーション |
---|---|---|---|
hostname | Text | リモートデータストアの名前または IPアドレス + ":" + ポート番号 (ポート番号は必須) | Qodly クラウドインスタンスの APIエンドポイント |
user | Text | ユーザー名 | - (無視されます) |
password | Text | ユーザーパスワード | - (無視されます) |
idleTimeout | Integer | アクティビティがなかった場合に、セッションがタイムアウトするまでの時間 (分単位)。この時間を過ぎると、4D によって自動的にセッションが閉じられます。 省略時のデフォルトは 60 (1時間) です。 60 (分) 未満の値を指定することはできません (60 未満の値を渡した場合、タイムアウトは 60 (分) に設定されます)。 詳細については、セッションの終了 を参照ください。 | - (無視されます) |
tls | Boolean | セキュアな接続を使用する場合は true (1)。 省略時のデフォルトは false です。 可能なかぎり安全な接続を使用することが推奨されます。 | セキュアな接続を使用する場合は true。 省略時のデフォルトは false です。 |
type | Text | "4D Server" でなければなりません | - (無視されます) |
api-key | Text | - (無視されます) | Qodly クラウドインスタンスの APIキー |
(*) tls
が true である場合、以下の条件が満たされていれば、HTTPSプロトコルが使用されます:
- リモートデータストアで HTTPS が有効化されている。
- 指定されたポート番号は、データベース設定で設定されている HTTPS ポートと合致している。
- 4Dアプリケーションに有効な証明書と非公開暗号鍵がインストールされている。 条件を満たさない場合、エラー "1610 - ホスト xxx へのリモートリクエストに失敗しました" が生成されます。
localID 引数は、リモートデータストア上で開かれるセッションのローカルエイリアスです。 localID 引数の ID がすでにアプリケーションに存在している場合、その ID が使用されています。 そうでない場合、データストアオブジェクトが使用されたときに localID のセッションが新規に作成されます。
一旦セッションが開かれると、以下の 2行の宣言は同等のものとなり、同じデータストアオブジェクトへの参照を返します:
$myds:=Open datastore(connectionInfo;"myLocalId")
$myds2:=ds("myLocalId")
//$myds と $myds2 は同一のものです
cs.Datastore
が提供するオブジェクトは、ORDAマッピングルール に基づいてマッピングされます。
合致するデータストアが見つからない場合、Open datastore
は Null を返します。
例題 1
user / password を指定せずにリモートデータストアに接続します:
var $connectTo : Object
var $remoteDS : cs.DataStore
$connectTo:=New object("type";"4D Server";"hostname";"192.168.18.11:8044")
$remoteDS:=Open datastore($connectTo;"students")
ALERT("このリモートデータストアには "+String($remoteDS.Students.all().length)+" 名の生徒が登録されています")
例題 2
user / password / timeout / tls を指定してリモートデータストアに接続します:
var $connectTo : Object
var $remoteDS : cs.DataStore
$connectTo:=New object("type";"4D Server";"hostname";\"192.168.18.11:4443";\
"user";"marie";"password";$pwd;"idleTimeout";70;"tls";True)
$remoteDS:=Open datastore($connectTo;"students")
ALERT("このリモートデータストアには "+String($remoteDS.Students.all().length)+" 名の生徒が登録されています")
例題 3
複数のリモートデータストアと接続します:
var $connectTo : Object
var $frenchStudents; $foreignStudents : cs.DataStore
$connectTo:=New object("hostname";"192.168.18.11:8044")
$frenchStudents:=Open datastore($connectTo;"french")
$connectTo.hostname:="192.168.18.11:8050"
$foreignStudents:=Open datastore($connectTo;"foreign")
ALERT("フランスの生徒は "+String($frenchStudents.Students.all().length)+" 名です")
ALERT("外国の生徒は "+String($foreignStudents.Students.all().length)+" 名です")
例題 4
Qodly アプリケーションへの接続:
var $connectTo : Object:={hostname: "https://xxx-x54xxx-xx-xxxxx-8xx5-xxxxxx.xx-api.cloud.com"; tls: True}
var $remoteDS : 4D.DataStoreImplementation
var $data : 4D.EntitySelection
$connectTo["api-key"]:="fxxxx-xxxx-4xxx-txxx-xxxxxxxx0" // 実際にはハードコードせず
// APIキーを安全な場所 (ファイルなど) に保存し、
// コードで読み込むることが推奨されます
$remoteDS:=Open datastore($connectTo; "remoteId")
$data:=$remoteDS.item.all()
ALERT(String($data.length)+" 件の項目が読み込まれました")
エラー管理
エラーが起きた場合、コマンドは Null を返します。 リモートデータベースにアクセスできなかった場合 (アドレス違い、Webサーバーが開始されていない、http/https が有効化されていない、等)、エラー1610 "ホスト XXX へのリモートリクエストに失敗しました" が生成されます。 このエラーは ON ERR CALL
で実装されたメソッドで割り込み可能です。