フォームエディター
4D が提供するフォームエディターを使用して、必要とされる機能に達するまでフォームを完全にカスタマイズできます。 フォームエディターでは、オブジェクトの作成や削除、操作、フォームやオブジェクトのプロパティの設定がおこなえます。
インターフェース
フォームエディターは各JSONフォー ムを個別のウィンドウに表示し、ウィンドウごとにオブジェクトバーとツールバーがあります。 複数のフォームを同時に開くことができます。
表示オプション
フォームのカレントページの大部分のインタフェース要素は、表示したり非表示にしたりすることができます。
- 継承されたフォーム: 継承されたフォームオブジェクト (継承されたフォーム が存在する場合)
- ページ0: ページ0 のオブジェクト。 このオプションで、フォームのカレントページのオブジェクトとページ0 のオブジェクトを区別することができます。
- 用紙: 印刷ページの用紙境界を示す灰色の線。 この要素は、印刷用 タイプのフォームでのみデフォルトで表示できます。
- ルーラー: フォームエディターウィンドウのルーラー。
- マーカー: フォームのエリアを識別する出力コントロールラインとマーカー。 この要素は、リストフォーム タイプのフォームでのみデフォルトで表示できます。
- マーカー ラベル: マーカーラベル。 これは出力コントロールラインが表示されている場合のみ有効です。 この要素は、リストフォーム タイプのフォームでのみデフォルトで表示できます。
- 境界: フォームの境界。 このオプションが選択されていると、アプリケーションモードで表示されるとおりに、フォームがフォームエディターに表示されます。 これによりアプリケーションモードに移動しなくてもフォームを調整しやすくなります。
サイズを決めるもの、水平マージン そして 垂直マージン フォームプロパティ設定はフォーム境界に影響します。 これらの設定を使用すると、フォーム上のオブジェクトに基づいて境界を設定できます。 フォームの境界を決定する位置にオブジェクトを配置したり、サイズを変更したりすると、境界も変更されます。
デフォルト表示
エディターでフォームを開いたとき、インターフェース要素は、以下に応じてデフォルトで表示または非表示になります:
- 環境設定で設定された 新フォームにデフォルトで表示 オプション - チェックされていないオプションはデフォルトでは表示されません。
- カレントの フォームタイプ:
- リストフォームでは、マーカーとマーカーラベルはデフォルトで常に表示されます。
- 用紙は "印刷用" のフォームの場合、デフォルトで表示されます。
要素の表示/非表示
フォーム メニューまたはフォームエディターのコンテキストメニューから 表示 を選択すると、フォームエディターのカレントウィンドウ内でいつでも要素の表示/非表示を切り替えることができます。
ルーラー
右と下にあるルーラーが、オブジェクトの配置を手助けします。 これらは、表示または非表示 にすることができます。
フォーム メニューの ルーラー定義... を選択すると、単位を変更して、インチ、センチ、ピクセルのいずれかで表示させることができます。
ツールバー
フォームエディターのツールバーはフォームを操作・更新するための一連のツールを提供します。 ウィンドウごとに固有のツールバーを持ちます。
ツールバーには以下の要素があります:
アイコン | 名称 | 説明 |
---|---|---|
フォーム実行 | フォームの実行をテストするために使用します。 このボタンをクリックすると、4D は新しいウィンドウを開き、そのコンテキストでフォームを表示します (リストフォームの場合レコードリスト、詳細フォームの場合カレントレコード)。 フォームはメインプロセスで実行されます。 | |
選択ツール | フォームオブジェクトの選択・移動・リサイズをおこないます。 注: テキストやグループボックスタイプのオブジェクトが選択されている場合、Enterキーで編集モードになります。 | |
入力順 | "入力順" モードに切り替わり、フォームの現在の入力順を表示・変更できます。 入力順は、バッジを使用して確認することもできます。 | |
移動 | "移動" モードに移行し、ウィンドウ中をドラッグ&ドロップすることで素早くフォームの表示部分を移動することができます。 このモードでカーソルは手の形になります。 このモードは、フォームを拡大表示している時に特に便利です。 | |
拡大 | フォーム表示の拡大/縮小率を変更できます (デフォルトで100%)。 "拡大/縮小" モードにするには虫眼鏡をクリックするか、拡大/縮小率バーをクリックします。 この機能は前節で説明しています。 | |
整列 | このボタンには、フォーム中でオブジェクトを均等に配置するためのメニューがリンクされています。 このボタンは選択されているオブジェクトに応じて有効/無効になります。 選択オブジェクトの位置が CSSプロパティによりロックされている場合は無効です。 | |
均等配置 | このボタンには、フォーム中でオブジェクトの並びを揃えるためのメニューがリンクされています。 このボタンは選択されているオブジェクトに応じて有効/無効になります。 選択オブジェクトの位置が CSSプロパティによりロックされている場合は無効です。 | |
レベル | このボタンには、フォーム上のオブジェクトの階層を変更するためのメニューが関連付けられています。 このボタンは選択されているオブジェクトに応じて有効/無効になります。 | |
グループ化/グループ解除 | このボタンには、フォーム上の選択オブジェクトのグループ化やグループ解除をおこなうためのメニューが関連付けられています。 このボタンは選択されているオブジェクトに応じて有効/無効になります。 | |
表示とページ管理 | このエリアを使用して、フォームページ間の移動やページの追加ができます。 フォームページを移動するには矢印ボタンをクリックするか、または中央のエリアをクリックすると現われるメニューから表示したいページを選択します。 最終ページが表示されている状態で、右矢印ボタンをクリックすると、4D はページを追加します。 | |
CSSプレビュー | このボタンで、使用する CSSモードを選択します。 | |
ビュー管理 | このボタンは、ビューパレットの表示や非表示をおこないます。 この機能については "オブジェクトビューを使用する" で説明しています。 | |
バッジ表示 | このボタンをクリックするたびに、すべてのタイプのフォームバッジが順に表示されます。 また、このボタンには、表示するバッジタイプを直接選択できるメニューが関連付けられています。 | |
定義済みオブジェクトライブラリ | このボタンは定義済みオブジェクトライブラリを表示します。 このライブラリは定義済みのプロパティを持つオブジェクトを多数提供します。 | |
リストボックスビルダー | このボタンは、新しいエンティティセレクション型リストボックスを作成します。 | |
フィールドを挿入 | このボタンは、テーブルフォームにおいて、親テーブルの全フィールド (オブジェクト型と BLOB型を除く) をインターフェース標準に従ってラベル付きで挿入します。 |
オブジェクトバーを使用する
オブジェクトバーには、4Dフォーム上で使用できるアクティブオブジェクトや非アクティブオブジェクトがすべて含まれています。 一部のオブジェクトは、テーマ別にまとめられています。 各テーマでは、複数の項目のなかから選択することができます。 オブジェクトバーに フォーカスがある場合、キーボードのキーを使用してボタンを選択できます。 以下の表で利用可能なオブジェクトグループとショートカットを示します。
ボタン | グループ | キー |
---|---|---|
テキスト / グループボックス | T | |
入力 | F | |
階層リスト / リストボックス | L | |
コンボボックス / ドロップダウンリスト / ピクチャーポップアップメニュー | P | |
ボタン / ピクチャーボタン / ボタングリッド | B | |
ラジオボタン | R | |
チェックボックス | C | |
進捗インジケーター / ルーラー / ステッパー / スピナー | I | |
四角 / 線 / 楕円 | S | |
スプリッター / タブコントロール | D | |
プラグインエリア / サブフォーム / Webエリア / 4D Write Pro / 4D View Pro | X |
任意のオブジェクトタイプを描画するには、該当するボタンを選択してから、フォーム上でそのオブジェクトを描きます。 オブジェクトを作成した後でも、プロパティリストを用いてオブジェクトのタイプを変更することができます。 強制的にオブジェクトを規則正しい形で描画するには、Shiftキーを押しながらオブジェクトを作成します。 この場合、線は水平方向、45度、または垂直方向に引かれます。また、四角は正方形に、楕円は正円に固定されます。
そのテーマで現在選択されているオブジェクトがフォームに挿入されます。 ボタンの右側をクリックすると、バリエーションメニューが表示されます:
ボタンを 2回クリックすると、フォーム上にオブジェクトを描画した後も、そのボタンが選択されたままになります (連続選択)。 この機能により、同じタイプのオブジェクトを複数連続して作成しやすくなります。 連続選択を解除したい場合は、別のオブジェクトやツールをクリックします。
プロパティリスト
フォームおよびフォームオブジェクトはプロパティを持ち、フォームへのアクセスやフォームの外観、およびフォーム使用時の動作が制御されます。 フォームプロパティには、たとえばフォーム名、メニューバー、フォームサイズなどがあります。 またオブジェクトプロパティには、たとえばオブジェクト名、オブジェクトサイズ、背景色、フォントなどがあります。
プロパティリストを使用して、フォームおよびオブジェクトプロパティを表示・変更できます。 エディター上でオブジェクト選択していればそのプロパティが、オブジェクトを選択していない場合はフォームのプロパティがプロパティリストに表示されます。
プロパティリストを表示/非表示にするには、フォーム メニュー、またはフォームエディターのコンテキストメニューから プロパティリスト を選択します。 さらに、フォームの空のエリアをダブルクリックすることでも表示させることができます。
ショートカット
プロパティリストでは、以下のショートカットを使用できます:
- 矢印キー ↑ ↓: あるセルから別のセルへ移動します。
- 矢印キー ← →: テーマを展開/縮小するか、入力モードに入ります。
- PgUp と PgDn: プロパティリスト内をスクロールします。
- Home と End: プロパティリストの最初または最後のセルを表示するようスクロールします。
- イベント上で Ctrl+クリック (Windows) または Command+クリック (macOS) : クリックしたイベントの最初の状態に応じて、リストの各イベントを選択/選択解除します。
- テーマレベル上で Ctrl+クリック (Windows) または Command+クリック (macOS) : リストのすべてのテーマを展開/縮小します。
- 太字 で表示されているプロパティ値を Ctrl+click (Windows) または Command+click (macOS): プロパティをデフォルト値にリセットします。