メインコンテンツまでスキップ
バージョン: v20 R4 BETA

メニューとメニューバーの作成

メニューおよびメニューバーを作成するには次の 2つの方法があります:

  • 4Dツールボックスウィンドウのメニューエディターを使用する。 この場合、メニューとメニューバーはアプリケーションのストラクチャーに保存されます。
  • "メニュー" テーマのランゲージコマンドを使用して動的におこなう。 この場合、メニューとメニューバーは保存されず、メモリ内にのみ存在します。

両方の機能を組み合わせて、メモリ内のメニューを定義するのに、ストラクチャーに作成したメニューをテンプレートとして使うこともできます。

デフォルトメニューバー

カスタムアプリケーションには、少なくとも 1つのメニューを持つ 1つのメニューバーが必要です。 新規にプロジェクトを作成すると、4D は自動でデフォルトメニューバー (メニューバー#1) を作成します。 このデフォルトメニューバーには、標準のメニューとデザインモードに入るためのコマンドが用意されています。

このメニューが用意されているため、ユーザーはプロジェクトを起動するとすぐにアプリケーションモードを使用できます。 実行 メニューから アプリケーションモード コマンドを選択すると、自動でメニューバー#1 が呼び出されます。

デフォルトメニューバーには 3つメニューがあります:

  • ファイル: このメニューには 終了 コマンドだけが含まれています。 このコマンドには quit 標準アクションが割り当てられていて、選択されるとアプリケーションが終了します。
  • 編集: 編集メニューは標準であり、内容の変更が可能です。 編集メニューのコマンド (コピーやペーストなど) は標準アクションで指定できます。
  • モード: モードメニューにはデフォルトで、アプリケーションモードを終了するための デザインモードに戻る コマンドが含まれます。

    メニュータイトルはハードコードされたテキストではなく、xliff参照を使用しています。 この点については タイトルプロパティ を参照してください。

このメニューバーを必要に応じて変更したり、新しく追加したりできます。

メニューの作成

メニューエディターを使用する

  1. 作成する対象 (メニューバーまたはメニュー) を選択し、エリアの下にある追加ボタン をクリックします。 または
    リストのコンテキストメニューあるいはリストの下にあるオプションメニューから 新規メニューバー作成 または 新規メニュー作成 を選択します。 メニューバーを作成した場合は、新しいメニューバーがリスト中に追加され、デフォルトメニュー (ファイルと編集) があらかじめ添付されています。
  2. (任意) メニューバー/メニューの名前の上でダブルクリックすると、名前を編集できるモードになり、名前を変更することができます。 または
    ウィンドウ右の "タイトル" エリアに名前を入力します。 メニューバー名はユニークでなければなりません。 名前には 31文字までの文字列を指定できます。 メニューのタイトルには文字列リテラルのほかに、参照も使用できます (タイトルプロパティ の説明を参照ください)。

4Dランゲージを使用する

Create menu コマンドを使って、新規メニューバーまたはメニュー参照 (MenuRef) をメモリ上に作成します。

メニューが MenuRef 参照を使用して処理される場合、メニューとメニューバーの間に違いはありません。 両方とも項目のリストから構成されます。 それらの利用方法のみが異なります。 メニューバーの各項目は、それ自身が 1つのメニューであり、項目から構成されています。

Create menu で空のメニューを作成した場合には、APPEND MENU ITEM または INSERT MENU ITEM コマンドによって項目を追加していきます。また、同コマンドのソースメニューとして、メニューエディターで定義されたメニューを指定した場合には、そのコピーが新しいメニューとして作成されます。

項目の追加

各メニューには、メニューがクリックされたときにドロップダウン表示されるメニュー項目を作成しなければなりません。 項目を追加してメソッドや標準アクションを割り当てたり、他のメニューをサブメニューとして添付したりできます。

メニューエディターを使用する

メニュー項目を追加するには:

  1. ソースメニューリスト中で、項目を追加するメニューを選択します。 メニューが既に項目を持っていれば、それが中央のリストに表示されます。 新しい項目を挿入するには、その上にくる項目を選択します。 ドラッグ&ドロップ操作で、後から順番を変更することも可能です。
  2. メニューエディターのオプションメニュー、またはエディターのコンテキストメニュー (中央のリスト内で右クリック) から メニューバー/メニュー "メニュー名" に項目を追加 を選択します。 または
    中央のリストの下にある追加ボタン をクリックします。 項目が追加され、デフォルト名 "項目 X" が割り当てられます (X は項目の番号)。
  3. 項目名の上でダブルクリックすると、名前を編集できるモードになり、名前を変更することができます。 または
    ウィンドウ右の "タイトル" エリアに名前を入力します。 名前には 31文字までの文字列を指定できます。 メニューのタイトルには文字列リテラルのほかに、参照も使用できます (後述参照)。

4Dランゲージを使用する

既存のメニュー参照にメニュー項目を挿入するには INSERT MENU ITEM または APPEND MENU ITEM コマンドを使います。

メニューや項目の削除

メニューエディターを使用する

メニューエディターを使って、メニューバー、メニュー、メニュー項目をいつでも削除できます。 各メニューやメニューバーは 1つの参照しか持たない点に留意してください。 あるメニューが、複数のメニューバーやメニューに添付されていた場合、そのメニューに対しておこわれた変更や削除はこのメニューのすべての他のオカレンスに対しても有効となります。 メニューを削除すると、参照だけが削除されます。 特定のメニューへの最後の参照を削除しようとすると、4Dはアラートを表示します。

メニューバー、メニュー、メニューコマンドを削除するには:

  • 削除する項目を選択し、リストの下にある削除ボタン をクリックします。
  • コンテキストメニューまたはエディターのオプションメニューから 〜 を削除 コマンドを選択します。

メニューバー#1 を削除することはできません。

4Dランゲージを使用する

DELETE MENU ITEM コマンドを使ってメニュー参照から項目を削除します。 メニュー参照をメモリからアンロードするには RELEASE MENU コマンドを使います。

メニューの添付

メニューを作成したら、それをメニューバーや別のメニューに (サブメニューとして) 添付できます。

サブメニューは、テーマに基づき機能をグループ化する目的で使用されます。 サブメニューとその項目は、メニューと同じ属性 (アクション、メソッド、ショートカット、アイコン等) を持つことができます。 サブメニューの項目は元の特性やプロパティを保持し、サブメニューの動作は標準のメニューと同じです。

サブメニューのサブメニューを作成することができ、階層化に制限はありません。 しかし、インターフェース標準に沿うには、2レベルを超えるサブメニューは推奨されません。

ランタイムにおいてプログラミングによりメニューを変更した場合、そのメニューが添付されているすべてのインスタンスに変更が反映されます。

メニューエディターを使用する

各メニューは、メニューバーあるいは別のメニューに添付できます。

  • メニューバーにメニューを添付するには: メニューバーを右クリックし、メニューバー "メニューバー名" にメニューを添付 > を選択、そしてサブメニューから添付するメニューを選択します: また、メニューバーを選択してから、リストの下にあるオプションメニューをクリックする方法もあります。
  • メニューに他のメニューを添付するには: 左のリスト中でメニューを選択し、次に中央リストのメニュー項目上で右クリックし、項目 "項目名" にサブメニューを添付 > を選択、そしてサブメニューとして使用するメニューを選択します:
    また、メニュー項目を選択してから、リストの下にあるオプションメニューをクリックする方法もあります。 添付されたメニューはサブメニューとなります。 項目のタイトルは保持されますが (元のサブメニュー名は無視されます)、このタイトルを変更することができます。

メニューの分離

メニューバーからメニューを、あるいはメニューからサブメニューを分離できます。 分離されたメニューは、メニューバーやメニューから利用できなくなります。しかしメニューリストには残されます。

メニューを分離するには、中央リスト内の分離したいメニュー上で右クリックし、メニュー "メニュー名" をメニューバー "メニューバー名" から分離 または 項目 "項目名" のサブメニューを分離 を選択します。

4Dランゲージを使用する

4Dランゲージにおいてはメニューとメニューバーの違いはないため、メニューおよびサブメニューの添付は同じ手順でおこないます: APPEND MENU ITEM コマンドの subMenu パラメーターを指定して、メニューやメニューバーにメニューを添付します。