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バージョン: v19 R7 BETA

クラス

概要

4D ランゲージでは クラス の概念がサポートされています。 プログラミング言語では、クラスを利用することによって、属性やメソッドなどを持つ特定のオブジェクト種を定義することができます。

ユーザークラスが定義されていれば、そのクラスのオブジェクトをコード内で インスタンス化 することができます。 各オブジェクトは、それ自身が属するクラスのインスタンスです。 クラスは、別のクラスを 継承 することで、その 関数 と、(スタティック および 計算された) プロパティを受け継ぐことができます。

4D におけるクラスモデルは JavaScript のクラスに類似しており、プロトタイプチェーンに基づきます。

たとえば、次のように Person クラスを定義した場合:

// クラス: Person.4dm
Class constructor($firstname : Text; $lastname : Text)
This.firstName:=$firstname
This.lastName:=$lastname

Function get fullName() -> $fullName : text
$fullName:=This.firstName+" "+This.lastName

Function sayHello()->$welcome : Text
$welcome:="Hello "+This.fullName

この "Person" のインスタンスをメソッド内で作成するには、以下のように書けます:

var $person : cs.Person // Person クラスのオブジェクト
var $hello : Text
$person:=cs.Person.new("John";"Doe")
// $person:{firstName: "John"; lastName: "Doe"; fullName: "John Doe"}
$hello:=$person.sayHello() // "Hello John Doe"

クラスの管理

クラス定義

4D においてユーザークラスとは、/Project/Sources/Classes/ フォルダーに保存された専用のメソッドファイル (.4dm) によって定義されます。 ファイル名がクラス名になります。

クラスを命名する際には、次のルールに留意してください:

  • クラス名プロパティ名の命名規則 に準拠している必要があります。
  • クラス名の大文字・小文字は区別されます。
  • 競合防止のため、データベースのテーブルと同じ名前のクラスを作成するのは推奨されないこと

たとえば、"Polygon" という名前のクラスを定義するには、次のファイルを作成する必要があります:

Project フォルダー Project Sources Classes Polygon.4dm

クラスの削除

既存のクラスを削除するには:

  • ディスク上で "Classes" フォルダーより .4dm クラスファイルを削除します。
  • 4D エクスプローラーでは、クラスを選択した状態で をクリックするか、コンテキストメニューより 移動 > ゴミ箱 を選択します。

4D インターフェースの使用

ファイル メニューまたはエクスプローラーなど、4D インターフェースを介してクラスを作成した場合には、クラスファイルは自動的に適切な場所に保存されます。

ファイルメニューとツールバー

4D 開発の ファイル メニューまたはツールバーより 新規 > クラス... を選択することで、開いているプロジェクトにクラスファイルを新規作成することができます。

Ctrl+Shift+Alt+k ショートカットも使用できます。

エクスプローラー

エクスプローラーの メソッド ページにおいて、クラスは クラス カテゴリに分類されています。

クラスを新規作成するには次の方法があります:

  • クラス カテゴリを選択し、 ボタンをクリックします。
  • エクスプローラーウィンドウの下部にあるアクションメニュー、またはクラスグループのコンテキストメニューから 新規クラス... を選択します。
  • エクスプローラーのホームページのコンテキストメニューより 新規 > クラス... を選択します。

クラスのコードサポート

各種 4Dウィンドウ (コードエディター、コンパイラー、デバッガー、ランタイムエクスプローラー) において、クラスコードは "特殊なプロジェクトメソッド" のように扱われます:

  • コードエディター:
    • クラスは実行できません
    • クラスメソッドはコードのブロックです
    • オブジェクトメンバーに対する 定義に移動 操作はクラスの Function 宣言を探します。例: "$o.f()" の場合、"Function f" を見つけます。
    • クラスのメソッド宣言に対する 参照箇所を検索 操作は、そのメソッドがオブジェクトメンバーとして使われている箇所を探します。例: "Function f" の場合 "$o.f()" を見つけます。
  • ランタイムエクスプローラーおよびデバッガーにおいて、クラスメソッドは <ClassName> コンストラクターまたは <ClassName>.<FunctionName> 形式で表示されます。

クラスストア

定義されたクラスには、クラスストアよりアクセスすることができます。 クラスストアには次の二つが存在します:

  • cs - ユーザークラスストア
  • 4D - ビルトインクラスストア

cs

cs -> classStore

引数タイプ説明
classStoreobject<-プロジェクトまたはコンポーネントのユーザークラスストア

cs コマンドは、カレントプロジェクトまたはコンポーネントのユーザークラスストアを返します。 これには、プロジェクトまたはコンポーネントにて 定義 されている、すべてのユーザークラスが含まれます。 デフォルトでは、 ORDAクラス のみ利用可能です。

例題

myClass オブジェクトの新規インスタンスを作成するには、次のように書きます:

$instance:=cs.myClass.new()

4D

4D -> classStore

引数タイプ説明
classStoreobject<-4Dクラスストア

4D コマンドは、ビルトイン 4Dクラスのクラスストアを返します。 CryptoKey などの専用 API へのアクセスを提供します。

例題

CryptoKey クラスに新規キーを作成するには、次のように書きます:

$key:=4D.CryptoKey.new(New object("type";"ECDSA";"curve";"prime256v1"))

Class オブジェクト

プロジェクトにおいてクラスが 定義 されていれば、それは 4Dランゲージ環境に読み込まれます。 クラスとは、それ自身が "Class" クラス のオブジェクトです。 Class オブジェクトは次のプロパティや関数を持ちます:

  • name 文字列
  • superclass オブジェクト (無い場合は null)
  • new() 関数 (Class オブジェクトをインスタンス化します)

また、Class オブジェクトは constructor オブジェクトを参照することも可能です (任意)。

Class オブジェクトは 共有オブジェクト です。したがって、異なる 4Dプロセスから同時にアクセスすることができます。

継承

クラス宣言において Class extends キーワードを使うと、そのクラスは親クラス (つまり スーパークラス) を継承します。

関数やプロパティがクラス内で見つからない場合、4D はそのクラスの スーパークラス 内を検索します。見つからない場合、4D はさらに、そのスーパークラスのスーパークラス内を探します。これは、スーパークラスが存在しなくなるまで続きます (すべてのオブジェクトは "Object" スーパークラスを継承しています)。

クラスキーワード

クラス定義内では、専用の 4Dキーワードが使用できます:

  • Function <Name>: オブジェクトのクラス関数を定義します。
  • Function get <Name>Function set <Name>: オブジェクトの計算プロパティを定義します。
  • Class Constructor: オブジェクトのスタティックプロパティを定義します。
  • Class extends <ClassName>: 継承を定義します。

Function

シンタックス

Function <name>({$parameterName : type; ...}){->$parameterName : type}
// コード

クラス関数とは、当該クラスのプロパティです。 クラス関数は 4D.Function クラスのオブジェクトです。

クラス定義ファイルでは、Function キーワードと関数名を使用して宣言をおこないます。 関数名は プロパティ名の命名規則 に準拠している必要があります。

Tip: アンダースコア ("_") 文字で関数名を開始すると、その関数は 4Dコードエディターの自動補完機能から除外されます。 たとえば、MyClassFunction _myPrivateFunction を宣言した場合、コードエディターにおいて "cs.MyClass " とタイプしても、この関数は候補として提示されません。

関数名のすぐ後に、名前とデータ型を指定して 引数 を宣言します (戻り値の宣言も可)。 例:

Function computeArea($width : Integer; $height : Integer)->$area : Integer

クラスメソッド内でオブジェクトインスタンスを参照するには This コマンドを使います。 例:

Function setFullname($firstname : Text; $lastname : Text)
This.firstName:=$firstname
This.lastName:=$lastname

Function getFullname()->$fullname : Text
$fullname:=This.firstName+" "+Uppercase(This.lastName)

クラス関数の場合には、Current method name コマンドは次を返します: <ClassName>.<FunctionName> (例: "MyClass.myFunction")。

アプリケーションのコード内では、クラス関数はオブジェクトインスタンスのメンバーメソッドとして呼び出され、引数 を受け取ることができます。 以下のシンタックスがサポートされています:

  • () 演算子の使用。 例: myObject.methodName("hello")
  • "4D.Function" クラスメンバーメソッドの使用:

スレッドセーフに関する警告: クラス関数がスレッドセーフではないのに、"プリエンプティブプロセスで実行可能" なメソッドから呼び出された場合:

  • 普通のメソッドの場合とは異なり、コンパイラーはエラーを生成しません。
  • ランタイムにおいてのみ、4D はエラーを生成します。

引数

関数の引数は、引数名とデータ型をコロンで区切って宣言します。 パラメーター名は プロパティ名の命名規則 に準拠している必要があります。 複数のパラメーター (およびその型) を宣言する場合は、それらをセミコロン (;) で区切ります。

Function add($x; $y : Variant; $z : Integer; $xy : Object)

パラメーターの型が宣言されていない場合には、バリアント 型として定義されます。

関数内の引数宣言に使用される 従来の 4Dシンタックス を、クラス関数の引数宣言に使うこともできます。 両方のシンタックスは併用することができます。 例:

Function add($x : Integer)
var $2; $value : Integer
var $0 : Text
$value:=$x+$2
$0:=String($value)

戻り値

関数の戻り値は、入力パラメーターリストに矢印 (->) を追加し、それに続けて宣言します。 例:

Function add($x : Variant; $y : Integer)->$result : Integer
$result:=$x+$y

コロン (:) 記号の後に戻り値のデータ型だけを指定し、そのうえで return 文 を使って戻り値を返すこともできます (これは関数の実行を終了します)。 例:

Function add($x : Variant; $y : Integer): Integer
// なんらかのコード
return $x+$y

例題 1

// クラス: Rectangle
Class constructor($width : Integer; $height : Integer)
This.name:="Rectangle"
This.height:=$height
This.width:=$width

// 関数定義
Function getArea()->$result : Integer
$result:=(This.height)*(This.width)
// プロジェクトメソッドにて

var $rect : cs.Rectangle
var $area : Real

$rect:=cs.Rectangle.new(50;100)
$area:=$rect.getArea() //5000

例題 2

return 文 を使った例です:

Function getRectArea($width : Integer; $height : Integer) : Integer
If ($width > 0 && $height > 0)
return $width * $height
Else
return 0
End if

Function getFunction set

シンタックス

Function get <name>()->$result : type
// コード
Function set <name>($parameterName : type)
// コード

Function getFunction set は、クラスの 計算プロパティ を定義するアクセサーです。 計算プロパティとは、計算をマスクするデータ型を持つ命名プロパティです。 計算プロパティの値にアクセスすると、4D は対応するアクセサーのコードを実行します:

  • プロパティを読み取るときには Function get が実行されます。
  • プロパティに書き込むときには Function set が実行されます。

プロパティがアクセスされない場合は、コードも実行されません。

計算プロパティは、メモリ上に保持する必要のないデータを処理するために設計されています。 計算プロパティは通常、永続的なプロパティに基づいています。 たとえば、クラスオブジェクトの永続的なプロパティとして、税込価格消費税率 が含まれている場合、税抜価格 は計算プロパティで処理することができます。

クラス定義ファイルでは、計算プロパティの宣言には、Function get (ゲッター) と Function set (セッター) のキーワードを使い、その後にプロパティ名を記述します。 名称は プロパティ名の命名規則 に準拠している必要があります。

Function get はプロパティの型の値を返し、Function set はプロパティの型の引数を受け取ります。 どちらも、標準的な 関数の引数 のルールに準拠する必要があります。

両方の関数が定義されている場合、計算プロパティは read-write となります。 Function get のみが定義されている場合、計算プロパティは read-only です。 この場合、コードがプロパティを変更しようとするとエラーが返されます。 Function set のみが定義されている場合、4D はプロパティの読み取り時に undefined を返します。

計算プロパティの型は、ゲッター$return の型宣言によって定義されます。 有効なプロパティタイプ であれば、いずれも使用可能です。

オブジェクトプロパティに undefined を代入すると、型を保持したまま値がクリアされます。 このためには、まず Function get を呼び出して値の型を取得し、次にその型の空の値で Function set を呼び出します。

例題 1

// クラス: Person.4dm

Class constructor($firstname : Text; $lastname : Text)
This.firstName:=$firstname
This.lastName:=$lastname

Function get fullName() -> $fullName : Text
$fullName:=This.firstName+" "+This.lastName

Function set fullName( $fullName : Text )
$p:=Position(" "; $fullName)
This.firstName:=Substring($fullName; 1; $p-1)
This.lastName:=Substring($fullName; $p+1)
// プロジェクトメソッドにて
$fullName:=$person.fullName // Function get fullName() が呼び出されます
$person.fullName:="John Smith" // Function set fullName() が呼び出されます

例題 2

Function get fullAddress()->$result : Object

$result:=New object

$result.fullName:=This.fullName
$result.address:=This.address
$result.zipCode:=This.zipCode
$result.city:=This.city
$result.state:=This.state
$result.country:=This.country

Class Constructor

シンタックス

// クラス: MyClass
Class Constructor({$parameterName : type; ...})
// コード

クラスコンストラクター関数を使って、ユーザークラスを定義することができます。このコンストラクターは 引数 を受け取ることができます。

クラスコンストラクターが定義されていると、 new() 関数を呼び出したときに、当該コンストラクターが呼び出されます (コンストラクターで引数を指定している場合は new() 関数に渡します)。

クラスコンストラクター関数の場合、Current method name コマンドは次を返します: <ClassName>:constructor (例: "MyClass:constructor")。

例題

// クラス: MyClass
// MyClass のクラスコンストラクター
Class Constructor ($name : Text)
This.name:=$name
// プロジェクトメソッドにて
// オブジェクトをインスタンス化します
var $o : cs.MyClass
$o:=cs.MyClass.new("HelloWorld")
// $o = {"name":"HelloWorld"}

Class extends <ClassName>

シンタックス

// クラス: ChildClass
Class extends <ParentClass>

クラス宣言において Class extends キーワードを使うと、別のユーザークラスの子ユーザークラスを作成することができます。 この子クラスは、親クラスのすべての機能を継承します。

クラス継承は次のルールに沿っている必要があります:

  • ユーザークラスはビルトインクラスを継承できません (例外は 4D.Object で、すべてのユーザークラスにデフォルトで継承されます)
  • ユーザークラスは、別のプロジェクトやコンポーネントのユーザークラスを継承できません。
  • ユーザークラスは、自身を継承することはできません。
  • 間接的にも、自身を継承することはできません (例: "a" extends "b" かつ "b" extends "a")。

コードエディターやインタープリターは、これらのルールが破られていても検知することはできません。コンパイラーおよび "シンタックスチェック" のみがエラーを生成します。

派生クラスは、Super コマンドを使って親クラスのコンストラクターを呼び出すことができます。

例題

Polygon クラスを継承した Square クラスを作成します。

// クラス: Square

// パス: Classes/Square.4dm

Class extends Polygon

Class constructor ($side : Integer)

// 親クラスのコンストラクターを呼び出します
// 長方形の高さ・幅パラメーターに正方形の一辺の長さを引数として渡します
Super($side;$side)
// 派生クラスにおいては、'This' を使用するより先に
// Super を呼び出しておく必要があります
This.name:="Square"



Function getArea()
C_LONGINT($0)
$0:=This.height*This.width

Super

シンタックス

Super {( param{;...;paramN} )} {-> Object}
引数タイプ説明
parammixed->親コンストラクターに受け渡す引数
戻り値object<-親オブジェクト

Super キーワードによってスーパークラス (親クラス) を呼び出すことができます。

Super は次の 2つの目的のために使います:

  1. コンストラクターコード 内において、Super はスーパークラスのコンストラクターを呼び出すコマンドです。 コンストラクター内で使用する際には、Super コマンドは単独で使用され、また This キーワードよりも先に使用される必要があります。
  • 継承ツリーにおいて、すべてのクラスコンストラクターが正しく呼び出されていない場合には、エラー -10748 が生成されます。 呼び出しが有効であることを確認するのは、開発者の役目となります。
  • スーパークラスがコンストラクトされるより先に、This コマンドを使った場合には、エラー -10743 が生成されます。
  • オブジェクトのスコープ外で Super を呼び出した場合、または、スーパークラスコンストラクターがすでに呼び出されたオブジェクトを対象に呼び出した場合には、エラー -10746 が生成されます。
// myClass コンストラクター
var $text1; $text2 : Text
Super($text1) // テキスト型引数をスーパークラスコンストラクターに渡します
This.param:=$text2 // 2番目の引数を使用します
  1. クラスメンバー関数 内において、Super はスーパークラスのプロトタイプを指し、スーパークラス階層のメンバーメソッドの呼び出しを可能にします。
Super.doSomething(42) // スーパークラスにて宣言されている
// "doSomething" メンバーメソッドを呼び出します

例題 1

クラスコンストレクター内で Super を使う例です。 RectangleSquare クラス の共通要素がコンストラクター内で重複しないよう、このコマンドを呼び出します。

// クラス: Rectangle
Class constructor($width : Integer; $height : Integer)
This.name:="Rectangle"
This.height:=$height
This.width:=$width


Function sayName()
ALERT("Hi, I am a "+This.name+".")

// 関数定義
Function getArea()
var $0 : Integer

$0:=(This.height)*(This.width)
// クラス: Square

Class extends Rectangle

Class constructor ($side : Integer)

// 親クラスのコンストラクターを呼び出します
// 長方形の高さ・幅パラメーターに正方形の一辺の長さを引数として渡します
Super($side;$side)
// 派生クラスにおいては、'This' を使用するより先に
// Super を呼び出しておく必要があります
This.name:="Square"

Function getArea()
C_LONGINT($0)
$0:=This.height*This.width

例題 2

クラスメンバーメソッド内で Super を使う例です。 メンバーメソッドを持つ Rectangle クラスを作成します:

// クラス: Rectangle

Function nbSides()
var $0 : Text
$0:="I have 4 sides"

Square クラスには、スーパークラスメソッドを呼び出すメンバーメソッドを定義します:

// クラス: Square

Class extends Rectangle

Function description()
var $0 : Text
$0:=Super.nbSides()+" which are all equal"

この場合、プロジェクトメソッド内には次のように書けます:

var $square : Object
var $message : Text
$square:=cs.Square.new()
$message:=$square.description() // "I have 4 sides which are all equal"

This

シンタックス

This -> Object
引数タイプ説明
戻り値object<-カレントオブジェクト

This キーワードは、現在処理中のオブジェクトへの参照を返します。 This は、4Dにおいて 様々なコンテキスト で使用することができます。

This の値は、呼ばれ方によって決まります。 This の値は実行時に代入により設定することはできません。また、呼び出されるたびに違う値となりえます。

オブジェクトのメンバーメソッドとしてフォーミュラが呼び出された場合、This はメソッドの呼び出し元であるオブジェクトを指します。 例:

$o:=New object("prop";42;"f";Formula(This.prop))
$val:=$o.f() //42

クラスコンストラクター 関数が new() 関数により使用された場合、その内部の This はインスタンス化される新規オブジェクトを指します。

// クラス: ob

Class Constructor

// This のプロパティを
// 代入によって作成します
This.a:=42
// 4Dメソッドにて 
$o:=cs.ob.new()
$val:=$o.a //42

コンストラクター内で Super キーワードを使ってスーパークラスのコンストラクターを呼び出す場合、必ず This より先にスーパークラスのコンストラクターを呼ぶ必要があることに留意してください。順番を違えるとエラーが生成されます。 こちらの 例題 を参照ください。

基本的に、This はメソッドの呼び出し元のオブジェクトを指します。

// クラス: ob

Function f()
$0:=This.a+This.b

この場合、プロジェクトメソッド内には次のように書けます:

$o:=cs.ob.new()
$o.a:=5
$o.b:=3
$val:=$o.f() //8

この例では、変数 $o に代入されたオブジェクトは f プロパティを持たないため、これをクラスより継承します。 f は $o のメソッドとして呼び出されるため、メソッド内の This は $o を指します。

クラスコマンド

4Dランゲージには、クラス機能を扱う複数のコマンドがあります。

OB Class

OB Class ( object ) -> Object | Null

OB Class は引数として渡したオブジェクトのクラスを返します。

OB Instance of

OB Instance of ( object ; class ) -> Boolean

objectclass、またはその子クラスに属していれば、OB Instance oftrue を返します。それ以外の場合は false を返します。